クミンをラムの肩ロースに使ってみた。途中、「はちみつがいけるんじゃないか?」とひらめいて試したら、これがどんぴしゃり…。
1㎝の厚さ、一口大のラム肉に塩少々をよくもみこむ。さらにすりつぶしたクミンシードを加え、酒少々をふりかけて30分ほど置く。
小さめのフライパンに油を入れ、縦2つに切った後8つくらいにカットしたなすを投入し、油になじませるように1分くらい加熱。
これをフライパンの周囲に寄せて、真ん中の空いたところに下味をつけたラム肉を敷き詰める。少し焼き色がついたところで裏返し、クミンシード小さじ1、あれば花椒もふりかけて蒸し焼きに。なすが柔らかくなり、ラムにも十分火が通った頃合いで、はちみつをまわしかけ再度蓋をする。ぐつぐつ煮えておいしそうになったら、しょうゆ小さじ1を加え火を止める。
大き目の皿にレタスをたっぷり敷き、その上にラムとなすを載せる。フライパンに残った煮汁を少し煮詰め、その上にかけて出来上がり。
レタスで肉やナスを包むようにしてほおばる。ソフトなオイスターソースのような絶妙な味に仕上がってくれた煮汁がレタスに絡む。シャキッとしたところと肉や煮汁の熱でくたっとしたところが同居して、レタスも存在感十分だ。味のしっかりしみこんだなすもまたニクイ味。しかもクミンのおかげでラムもクセがなく、噛むほどにはちみつのほんわりとした甘味も口の中に広がって、思わず「お、い、し、い…」と幸せを噛み締めたひとりご飯であった。
2017.9.27